念仏宗の基本理念となる仏教の世界観

念仏宗の基本理念となる仏教の世界観

仏教には人が死んだあとにどうなるかを、二つの世界に分けて説明しています。
この二つの世界とは輪廻する世界と輪廻しない世界のことを指します。
念仏宗でも同様の世界観が教えられており、仏教の代表的な世界観とされています。
輪廻するとは、人の死後はその徳の有無により6つの世界のいずれかで生まれ変わることを指し、それぞれの世界を地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人動、天道と呼んでいます。
こうした世界は念仏宗の教えでも欠かさず教えられ、生前の功徳の大切さを説いています。
地獄道は生前に罪を犯した者が堕ちる苦しみと恐怖の世界、餓鬼道は生前に人を恨んだり羨んだりした者が落ちるとされています。
畜生道は人間以外の生き物を指し、生前に非道徳、非倫理的な生き方をしたものが堕ち、修羅道は争いが起き、戦いが止むことのない世界です。
念仏宗を学ぶ教徒を含む人が存在する世界、それが人道です。
そして天道は天界と同義とされ、神が住まう世界です。
それでも有限の時を超えることはできず、いずれ輪廻転生を迎えることとなります。
こうした有限の世界に対し、すべての煩悩から解放された世界が涅槃と呼ばれる極楽浄土であり、念仏宗の教える理想の世界なのです。